人参の甘さと旨み引き立つ
プロフ

Mazali!(マザリ/こんにちは)
ディーリャさんのお宅にお邪魔します。



ピラフの語源ともいわれる「プロフ」は、ウズベキスタンを代表する伝統的な米料理であり、国民食といえる存在です。
お米、肉(主に羊肉)、にんじん、玉ねぎなどを油で炒めてから炊き上げるのが特徴です。

この料理は中央アジア全域で親しまれていますが、料理家の方からは、
特にウズベキスタンのプロフは「芸術の域に達している」と称されるほど、洗練された味わいだそう。

ウズベキスタン国内でも地域ごとに材料や味付けが異なります。

〇サマルカンド風:具材と米を別々に炊き、見た目が美しく香りも豊か。
〇タシュケント風:肉と米を一緒に炊き込みます。にんにくやひよこ豆が入ることも。
〇フェルガナ風:しっかり炒めて濃い味に仕上げ、スパイスも効いています。色が濃いのが特徴。



プロフは、親戚の集まりから冠婚葬祭まで、特別な場でお客様をもてなすために振る舞われる料理です。
そのため、共同体の絆や文化的アイデンティティの象徴ともされています。

調理には「カザン」と呼ばれる鋳鉄製の蓋付き鍋を使用するのが一般的です。
時には大型のカザンを使い、野外で豪快に作ることもあります。

たっぷりの肉、にんじん、豆、お米を層にして重ね、多めの油でじっくり炊き上げ、
仕上げに混ぜずにそのまま層を保ったまま盛りつけるのが特徴です。

にんじん、レーズン、玉ねぎ、お米の自然な甘みと、
お肉の旨みが絶妙に調和し、まさに絶品!

その美味しさと、文化・歴史的な価値が高く評価され、
プロフは料理としては珍しく、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

Abdullaeva Dilafruzkhon

ディーリャAbdullaeva Dilafruzkhon

ウズベキスタンで旅行ガイドを勤めたのちに留学のために2006年に来日し、日本での生活がスタート。料理教室やSNSを通じて、素材を生かした、おいしく健康的なウズベキスタン料理の魅力を伝えています。また、日本人向けにウズベキスタンのフードツアリズムツアーを企画したり、料理教室の動画講座を立ち上げるなど精力的に活動しています。

Recipe

材料(4人分)

作り方

  1. 米はさっと洗ってボールに入れる。かぶるくらいの水を注ぎ入れ、塩大さじ1を加えて混ぜる。10分浸してから4〜5回とぎ、ざるに上げて水気をきる。牛肉は塩水(水3カップに対して塩大さじ1が目安)で洗い、水気をよく拭く。にんじんは斜めに薄切りにしてから、縦に細切りにする。玉ねぎは縦半分に切り、縦に薄切りにする。
  2. 大きめの厚手の鍋にオリーブオイルを強火で熱し、牛肉を入れて、焼き色がつくまで両面を焼く。中火にして玉ねぎ、にんにくを加え、玉ねぎがしんなりとするまで炒める。にんじんを加えてしんなりとするまで炒め合わせ、ひよこ豆、レーズンを入れて混ぜる。牛肉が下になるように位置を整え、Aのクミンを手でこすり合わせてもんでからふり入れ、残りのAの材料を加える。煮立ったらふたをして弱火にし、にんじんが柔らかくなるまで10~15分煮る。
  3. 鍋の中心に米を入れ、Bのクミンを手でこすり合わせてもんでから、塩とともにふり入れる。米が浸る程度の湯を回し入れ、煮立ったら弱火にしてふたをし、約10分炊く。
  4. 米だけを混ぜてから再び中心に集め、ふたをしてさらに10分炊く。火を止め、15~20分置いて蒸らす。
  5. 器にご飯を盛り、野菜や豆、レーズンを重ねる。牛肉を食べやすく切り、にんにくとともにのせる。

使用した調味料

マヨルカ島の塩 プレーン

マヨルカ島の塩 プレーン

180g

スペインのマヨルカ島の熱い太陽と海風で天日乾燥により作られた塩です。くちどけの良いまろやかな味わいが料理を引き立てます。サラダやステーキ等、様々な料理にお使いいただけます。

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MC 完熟赤胡椒(パウダー)袋入

MC 完熟赤胡椒(パウダー)袋入

20g

カンボジアの南部カンポットで栽培されたカンポットペパー。赤くなるまで完熟した実を丁寧に収穫・選別した赤胡椒は、フルーティーでやわらかな辛味が特徴です。

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