ボケロネス・ア・ラ・ビネグレット
(いわしの酢漬け)
¡Qué rico!(ケ リコ/こんにちは)
ホセさんのお宅にお邪魔します。
ホセさんが生まれ育ったのは、スペインの中でも特に食べものがおいしいといわれるグルメな町・ガリシア。
イベリア半島北部の海岸線に面し、豊かな海の幸の宝庫としても知られています。
そんなホセさんの故郷の味といえば「ボケロネス(いわしの酢漬け)。」
スペインのタパス(小皿料理)でもおなじみの一品です。
うまみのあるいわしと、ビネガーの酸味、オリーブオイルの風味がよくなじんだおいしさは、
スペインの酒の友として欠かせないものとなっています。
「ボケロネスは、ガリシアでとれる新鮮な小いわしを保存するために生まれた調理法ですが、
風味豊かなマリネ液が、いわしのおいしさをひきだす魔法をかけてくれるんです。」
今回は香ばしいフライドオニオンと合わせてパンにのせましたが、シンプルにいわしだけを器に並べ、
つま楊枝でつまむスタイルもポピュラー。
いわしは鮮度が落ちやすいので、下ごしらえやマリネ液に氷を使うことがレシピのポイントです。
基本のレシピにフレンチドレッシングで個性をプラス。
「シンプルでさわやかな味わいが、ボケロネスにとてもよく合うことを発見しました」
とホセさん。
胡椒とハーブが軽やかに香るシンプルでどんな料理にも使いやすいフレンチドレッシングは、
スペイン料理にも合うということが驚きでした!
(ちなみに、ホセさんはフレンチドレッシングをお米にかけて食べるのが好きだそう。
スペインではお米を野菜として扱うそうで、ドレッシング×お米の組み合わせは普通との事。)
また、ボケロネスに欠かせないのが、生産量世界一を誇るスペインのオリーブオイル。
酢漬けしたいわしにかけることで、風味も日持ちもよくなるのだそう。
ホセさんより、アドバイスがひとつ。
「マリネやサラダなど加熱しないメニューには、香りがよく、栄養価も高いエクストラバージンオリーブオイルを。
揚げものなどには、風味が控えめで、値段も手ごろなピュアオイル(精製されたオリーブオイル)をと、
二種類を上手く使い分けるのがスペイン流です。」
豊かな香りと味わいが特徴の、スペイン産のエクストラバージンオリーブオイル。
使い切りサイズで包装されているので、いつでもフレッシュな状態で味わうことができます。
「このオリーブと塩と一緒にパンにつけて、シンプルに食べるのが大好き」
とホセさんも気に入って使ってくれています。
フレンチドレッシングのアレンジレシピはこちらから
https://brand.youki.co.jp/french/

ホセSenaris Vidal Jose
スペインの中でも特に食べものがおいしいといわれるグルメな町・ガリシアで、父や兄弟もシェフという、料理一家で育つ。レストランで働いた後、子供の頃から日本人の仕事ぶりの絶賛を耳にして、日本に憧れがあったホセさんは、2008年に来日を果たします。現在は、料理教室やレストランでシェフとして働く以外にも、メディアにも出演するなど幅広く活躍しています。
Recipe
材料(作りやすい分量)
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小いわし(刺身用・三枚におろしたもの)
※またはいわしの刺身500g -
〈A〉
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白ワインビネガー300ml
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35g
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氷300g
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(※精製塩を使う場合は25~30g)
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〈B〉
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小さじ1/4
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小さじ1/2
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8個(大さじ4)
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125ml
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バゲット適量
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適量
-
少々
作り方
- いわしは氷水で洗い、ペーパータオルで水気をよく拭き取る。大きめのバットに〈A〉の材料を入れ、塩がなじむまで混ぜる。いわしを加え、全体にからめる。ラップをかけ、冷蔵庫で4〜6時間、できれば一晩漬ける。
- ボールに〈B〉のにんにく、パセリを入れて混ぜ、オリーブオイルを少しずつ加えながら、とろりとするまで泡立て器で手早く混ぜる。フレンチドレッシングを加え、混ぜ合わせる。
- いわしをペーパータオルに並べ、返しながら汁気をきる。保存容器に並べ入れ、2をかける(冷蔵庫で4~5日保存可能)。
- いただくときにトーストしたバゲットにのせ、フライドオニオンをふって、糸唐がらしをのせる。
