プニェネ・パプリケ
(肉詰めパプリカ)
Здраво(ズドラーヴォ/こんにちは)
ティヤナさんのお宅にお邪魔します。
「パプリカの詰め物」を意味し、セルビアだけではなく、バルカン半島で大定番の家庭料理。
ピーマンの肉詰め料理は世界の多くの地域で見られますが、
パプリカの生産量が多いセルビアでは、よく熟した大きなパプリカで作ります。
セルビアでは、パプリカを日常的によく食べ、
市場でパプリカを1kg近く買って1週間で消費してしまうくらいの国民食だそう。
朝食や夕食では、パン・チーズと一緒に生パプリカに塩をつけたものを食べ、
昼食ではパプリカのマリネやパプリカの肉詰めやグリル料理を食べるなど、
一日中パプリカを食べるくらい本当によく食べられるとか。
そんなパプリカは完熟赤胡椒と相性が抜群!
マイルドな辛味とフルーティーさがパプリカの旨味を引き立てます。
「パプリカの他には、セルビアのケバブなどにも使えそう。
ブラックペパーにはない香りがあって、たくさん使っても辛くならないのが良い」
とティヤナさんの太鼓判を頂きました。
「プニェネ・パプリケ」は手間がかかりますが、
煮込んだ後にオーブンで焼くことで、何とも言えないくらいパプリカがふわふわ&トロトロの食感になります!
「野菜の甘みや肉のうまみがぎっしりと詰まったセルビアの家庭の味を、ぜひお楽しみください。」
ティヤナTijana
セルビアの首都ベオグラード生まれ。ベオグラード大学日本語学科で日本語を学ぶ。2001年に来日。2002年よりユーゴスラヴィア連邦共和国(当時)大使館で大使アシスタントとして働き始め、現在に至る。セルビア情報発信myserbia.jpウェブページ、またTiki’s Kitchen You Tube運営者の一人。「愛する母国の料理や文化を、愛する日本の方たちにも知ってほしい」と、料理教室やメディアでの活動を通じて、発信を続けています。
Recipe
材料(2人分)
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■プニェネ・パプリケ
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パプリカ(赤・黄)2個
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サラダ油小さじ1
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トマトの輪切り2枚
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ベビーリーフ適量
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マッシュポテト(下記参照)全量
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【A:ピラフ】
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合いびき肉125g
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米35g
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玉ねぎ1/4個
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小さじ1
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小さじ1
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【B:調味用】
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マヨルカ島の塩 プレーン 又は塩小さじ1/2
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小さじ1/3
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パプリカパウダー小さじ1/2
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【ソース】
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サラダ油大さじ1
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小麦粉小さじ2
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トマトペースト20g
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水3/4カップ(150ml)
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■マッシュポテト
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じゃがいも(中)3個
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牛乳85ml
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サラダ油40ml
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マヨルカ島の塩 プレーン 又は塩小さじ1/2
作り方
- パプリカはへたをくりぬいて、中の種を出す。玉ねぎはみじん切りにする。
- フライパンにサラダ油を中火で熱し、Aの材料を入れて、ほぐしながら炒める。肉の色が変わったらBの材料を加えて混ぜ、バットなどに取る。粗熱が取れたら、①のパプリカの八分目くらいまでふんわりと詰める。
- ソースを作る。小鍋にサラダ油を中火で熱し、小麦粉を入れてよく混ぜる。ふつふつと煮立ったら弱火にし、トマトペーストを加えて混ぜる。水を注ぎ入れて溶き混ぜ、煮立ったら②のパプリカを立てて入れる。弱火にしてふたをし、35分ほど蒸し煮にする。
- パプリカをソースごと耐熱の器に移す。切り口にトマトをのせてふたをし、200℃のオーブンで約20分焼く。器に盛り、マッシュポテトを添えてソースをかけ、ベビーリーフを散らす。
- 【マッシュポテト】
①じゃがいもは皮をむき、半分に切る。鍋に入れてかぶるくらいの水を加え、強火にかける。煮立ったら中火にし、竹串がすーっと通るまで8分ほどゆでる。 - ②牛乳は小鍋に入れて中火にかけ、煮立つ直前に火を止める。
- ③①のじゃがいもの湯を捨て、熱いうちにマッシャーなどでつぶす。塩を入れ、牛乳とサラダ油を少しずつ加えながら、ハンドミキサーでなめらかになるまで撹拌する。