ほろほろのじゃがいもがおいしい。
クロムピルパプリカシュ
Здраво(ズドラーヴォ/こんにちは)
ティヤナさんのお宅にお邪魔します。
セルビアの大学で日本語を学んだ後に来日し、日本に20年以上暮らすティヤナさん。
「愛する母国の料理や文化を、愛する日本の方たちにも知ってほしい」と、
料理教室やメディアでの活動を通じて、発信を続けています。
あまりなじみのないセルビア料理ですが、
「塩、こしょうと、パプリカパウダーを使ったシンプルな味つけは、日本人の口に合うと思います」
と話すティヤナさん。
野菜をたっぷり使うのも特徴で、なかでも欠かせないのが〈パプリカ〉。
日本ではサラダなどの彩りに使う程度ですが、セルビアでは堂々の主役。
現地の市場では新鮮なものが安く手に入り、キロ単位で買ってもすぐに食べてしまうそう。
今回は、日本の肉じゃがと同様「セルビアのおふくろの味」として親しまれている「パプリカシュ」をご紹介。
パプリカ、じゃがいも、玉ねぎなどの野菜に鶏肉を合わせ、
甘みのあるパプリカパウダーとこしょうの香りをきかせて、コトコトと煮込みます。
「クロムピルパプリカシュはじゃがいもを崩すのがポイント。
日本では、じゃがいもの形は残したままにするのがポイントなので逆ですね。笑」
セルビアでは、スプーンで料理を食べることが多く、
グリル料理や煮込み料理など、基本的に野菜や肉などがやわらかい状態が好まれ、
「スプーンで食べられる=やわらかくて良い状態」という基準があるのだとか。
「日曜日のお昼の定番メニューで、私にとっては、子どもの頃を思い出すなつかしい味。
セルビアではパンと食べますが、ごはんもおすすめですよ」
ティヤナTijana
セルビアの首都ベオグラード生まれ。ベオグラード大学日本語学科で日本語を学ぶ。2001年に来日。2002年よりユーゴスラヴィア連邦共和国(当時)大使館で大使アシスタントとして働き始め、現在に至る。セルビア情報発信myserbia.jpウェブページ、またTiki’s Kitchen You Tube運営者の一人。「愛する母国の料理や文化を、愛する日本の方たちにも知ってほしい」と、料理教室やメディアでの活動を通じて、発信を続けています。
Recipe
材料(2人分)
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鶏もも肉、手羽元合わせて200g
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パプリカ(黄)1個
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玉ねぎ1/2個
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にんじん1/2本
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じゃがいも(中)3個
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2枚
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塩小さじ1
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サラダ油小さじ3
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パプリカパウダー小さじ2
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小さじ2
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トマトピューレ小さじ2
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小さじ1/2
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適量
作り方
- 鶏もも肉は大きめの一口大に切り、手羽元と合わせて塩小さじ1/2をまぶす。パプリカは縦半分に切ってへたと種を取り、2㎝四方に切る。玉ねぎは1㎝四方に切る。にんじんは幅5㎜の輪切りにする。じゃがいもは皮をむき、一口大に切る。
- 鍋にサラダ油小さじ1を中火で熱し、鶏肉を入れる。途中返しながら全体に焼き色をつけ、バットなどに取る。
- 同じ鍋にサラダ油小さじ2を足し、パプリカ・玉ねぎ・にんじん・ベイリーブスを入れて炒める。油が回ったら鶏肉・じゃがいもを加えてパプリカパウダー・ガラスープをふり入れ、5分ほど炒める。
- 水2カップ(400ml)を注ぎ入れ、煮立ったら弱火にしてふたをし、30分ほど煮る。
- トマトピューレ、塩小さじ1/2・赤胡椒を加えて全体を混ぜ、さらに10分ほど煮る。器に盛り、パセリをふる。
使用した調味料
MC 完熟赤胡椒(パウダー)袋入
20g
カンボジアの南部カンポットで栽培されたカンポットペパー。赤くなるまで完熟した実を丁寧に収穫・選別した赤胡椒は、フルーティーでやわらかな辛味が特徴です。
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