パリパリ食感がたまらない!チキン・トスタダス
Hola(オラ/こんにちは)
レネさんのお宅にお邪魔します。
世界文化遺産に登録され、美食の街としても有名なメキシコ・プエブラで生まれ育ったレネさん。
幼いころから祖母や母親の料理を手伝いながら料理の腕を磨き、家族の味を口伝で受け継ぎました。
「メキシコでは、祝い事のたびに『モーレ・ポブラーノ』という伝統料理を振る舞うのが習わしで、
僕も300人分作っていました。」
そのおいしさが評判となり、レネさんの家には多くの人が押し寄せたそう。
その経験も、現在切り盛りしている料理店「MIL TACOS(ミル タコス)」のルーツとなっています。
店名の「MIL」は「千(たくさん)」を意味し、「さまざまな種類の本場のタコスを、多くの人に食べてほしい」
との思いがこめられています。
タコスのベースは、とうもろこしの粉から作る「トルティーヤ」。
メキシコの主食で、日本のごはんのような存在です。
「トルティーヤ」はトウモロコシを玉砕して作られるマサと呼ばれる粉から作られます。
「トルティーヤ」の生地を一瞬で均一に薄くのばすには、「トルティーヤプレス」が必要不可欠。
「メキシコでは、市販品を使うことが多いですが、手作りの味は格別です。」
メキシコでは路上にて、袋に入った「トルティーヤ」が多く売られているとか。
また、「トルティーヤ」は、使用するとうもろこしの種類などによって色が変わります。
一般的には、白のトルティーヤをよく使われていますが、赤、茶色、黒、緑など
カラフルなトルティーヤが数多くあります。
今回紹介するのは、香りよくゆでた鶏肉にたっぷりの野菜を合わせた、「チキン・トスタダス」。
タコスに欠かせない「サルサ(ソース)」も多種多様で、家庭ごとに味が違うそう。
「僕のレシピを参考に、好みの具材やサルサで楽しんでくださいね。」
「トルティーヤをトーストしたもの」を意味する「トスタダス」ですが、さっと揚げて、サクサク食感にするのがおすすめ。
香りよくゆでた鶏肉と、たっぷりの野菜の組み合わせは、タコスのイメージを覆す、何ともエレガントな味わい。
また以前、チーズ工場で働いていたことから、フレッシュチーズを使うのもレネさん流。
「最初にサワークリームを塗ると具材が動かず安定するという、僕ならではの〈技〉でなんですよ。」
チャプル・オルテガ・レネChapul Ortega Rene
世界文化遺産に登録され、美食の街としても有名なメキシコ・プエブラで生まれ育ち、幼いころから祖母や母親の料理を手伝いながら料理の腕を磨き、家族の味を口伝で受け継ぐ。11年前に来日し、2022年にメキシコ料理店「MIL TACOS(ミル タコス)」をオープン。本場の味を求める人々で、連日大賑わいとなっている。
Recipe
材料(4個分・チキンは作りやすい分量)
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市販のトルティーヤ(直径14㎝)4枚
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【チキン】
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鶏むね肉2枚(約500g)
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玉ねぎ1/2個(約100g)
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〈A〉
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15g(約大さじ1)
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1枚
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塩20g(約小さじ4)
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水1.5ℓ
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サラダ油適量
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レタス1/2個
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アボカド1/2個
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ラディッシュ1個
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サワークリーム大さじ4
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カッテージチーズ大さじ4
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パクチー適量
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1袋(100g)
作り方
- チキンを作る。玉ねぎは4等分のくし形に切る。鍋に鶏肉、玉ねぎを入れてAの材料を加え、中火にかける。煮立ったら弱火にし、25分煮る。火を止め、そのままおいてさましてから、汁気をきって細かく裂く。
- フライパンにサラダ油を高さ1cmくらいまで入れ、中温(180℃)に熱する。トルティーヤ1枚を入れ、両面を35秒ずつ揚げて、油をきる。残りも同様にする。
- レタスは細切りにする。アボカドは斜めに薄切りにする。ラディッシュは薄切りにする。
- 2のトルティーヤにサワークリームを薄く塗り、3の野菜とチキン適量をのせ、カッテージチーズを散らしてパクチーを添える。器に盛り、サルサを添えて、かけながらいただく。
※チキンは保存容器に入れて冷蔵庫で3日ほど保存可能。サラダのトッピングやサンドイッチの具などにもおすすめです。