アンチョビの旨味が効いた
本格スパゲティ アラビアータ
Ciao(チャオ/こんにちは)
フローレンスさんのお宅にお邪魔します。
今回教えていただいたのは、カラブリアならではの一品「スパゲティ・アラビアータ」。
「怒りんぼ風スパゲティ」を意味していて、食べると、唐辛子の辛さで怒ったように顔が赤くなることから
この名がついたとされています。
「カラブリアの食文化は、この辛いペペロンチーノ(唐辛子)にあります」と語るフローレンスさん。
「暑く乾燥した気候がペペロンチーノの原産地に近いため、栽培が盛んになった歴史があります。
また、農民が多いこの地域の日々の食事は質素なものでしたが、
そんなシンプルな料理に風味とアクセントを加えてくれるスパイスとして、
人々にとって欠かせないものとなりました。」
日本で手に入る唐辛子よりも辛味が強く、小ぶりながらもふっくらとした形で豊かな香りが特徴です。
現地では生の唐辛子を使うことが多いですが、日本だと手に入りづらいため、
「赤唐がらしカット(酢漬)」を使用して頂きました。
フレッシュな唐辛子の食感や香りが感じることができ、酸味が加わることで味が引き締まって旨みが倍増します。
通常では、エスニック料理で使われる「赤唐がらしカット(酢漬)」が、
イタリアンにも使いやすいとの事で、新しい発見でした!
現地でも実際にパスタソースに酢を入れることがあるそうで、まさにこの商品はぴったりだそう。
アラビアータの基本の材料は唐辛子、トマト、にんにくですが、ここにアンチョビーを加えるのがフローレンスさん流。
「これは母ゆずりのレシピ。海が近いカラブリアではよく使う食材で、日本の〈うまみ〉の役割を果たします。
ほかにも、ビーフシチューや羊のグリルなどにも少量入れると、味がぐっと豊かになりますよ。」
MCアンチョビソースは、缶詰よりも手軽に色々な料理に使いやすく、
テクスチャーがオリーブオイルとなじみやすく料理の舌触りが良いとのことで、
フローレンスさんも大満足の調味料とのこと。
イタリアのパスタは日本のように油やソースを多くからめずに、軽くソースをからませることがポイントです。
また、日本の家庭では「スパゲッティーニ(細めのスパゲティ/1.6mm)」がよく使われることが多いですが、
イタリアではソースによって太さなどを変えるそう。
通常イタリアでは、ボロネーゼやカルボナーラなど濃厚でこくのあるソースには、
太い「スパゲッティ(2mm前後)」を使用します。
そのため、今回のアラビアータも1.9mmの麺を使用しています。
味と舌ざわりががらりと変わるので、ぜひ1.9mmで試してみることをお勧めします!
ソースが良く絡んで食べ応えばっちりのアラビアータに仕上がりますよ。

フローレンスFlorence Zappia
2004年に初来日。自然や文化に魅了されたことをきっかけに、2010年から日本で暮らす。現在中学校で英語教師をしながら、ニキズキッチンで家族から受け継いだ南イタリアの伝統的な料理を教えている。カナダに在住していたフローレンスさんは、イタリア料理だけでなく、色々な国の料理を作っていて、最近はモロッコ料理にハマっているそう。
Recipe
材料(2人分)
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スパゲティ(1.9mm)200g
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ミニトマト250g
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黒オリーブ10~12個
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オリーブオイル or
ミニエクストラバージン オリーブオイル大さじ1/2 or
1個 -
小さじ2
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小さじ2
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小さじ1
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白ワイン60m
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塩適量
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適量
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オリーブオイル or
ミニエクストラバージン オリーブオイル(仕上げ用)大さじ1/2 or
1個 -
バジルの葉適量
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好みでセミドライトマト(作り方参照)適量
作り方
- ミニトマトはへたを取り、4つ割りにする。鍋にたっぷりの湯を沸かして塩(分量外・湯3Lに対して大さじ3が目安)を加え、スパゲティを袋の表示時間通りにゆではじめる。
- フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、アンチョビーソースを加えて溶くように混ぜる。ガーリック、赤唐がらしを加えて約1分炒め、ミニトマト、オリーブを加えて、さらに2分ほど炒める。白ワインを注ぎ入れて、汁気が1/2量になるまで煮詰め、塩、赤胡椒で味をととのえて火を止める。
- スパゲティがゆで上がったら、ざるに上げてゆで汁をきる。❷のフライパンに加え、中火にかけてさっと炒め合わせる。器に盛り、セミドライトマトをのせてオリーブオイルを回しかけ、バジルを添える。
- 【セミドライトマトの作り方】
オーブンの天板にオーブンシートを敷き、へたを取ったミニトマトを並べて、オリーブオイルを薄く回しかける。220℃のオーブンに入れ、約15分、トマトの皮にしわがよってくるまで焼く。
