ムサカ
~ココナッツとピーナッツの香りとともに~
ειά σας(ヤーサス/こんにちは)
クリスさんのお宅にお邪魔します。
ギリシャ料理の中でもっとも有名な料理、ムサカ。
ムサカの語源はアラビア語の「ムサァ(冷やしたもの)」に由来することから、
焼きたてではなく、室温くらいの状態でいただくのが特徴です。
手間と時間がかかるため、特別な日のごちそうメニューとして、お母さんが作ってくれることが楽しみでした。
家庭や地域によってバリエーションがあり、牛肉や羊肉、またその土地で取れた野菜などを使います。
「今回は僕流に、ベシャメルソースにココナッツミルクの甘みを加えて、ピーナッツで香ばしさを出しました」
ココナッツミルクは、ビーガンの方でも安心できる点や、健康的にも良いとされていることからも
ギリシャでも使う機会が増えてきているそう。
そこまで癖がなく、食べた後も重たくなりすぎないココナッツミルクで作るムサカは絶品です!
クリスYEHURTOV BOHDAN
ギリシャで飲食店に勤務したのち、「日本の文化、人、料理に触れたい」と来日。ニキズキッチン料理教室の講師の傍ら、銀座にある某有名レストランのシェフとして、個性と工夫が光るギリシャ料理を披露している。研究熱心なクリスさんは、週末に同僚と一緒に食べたことのない食材を試食したり、地中海の味と日本の食材を融合させた料理の試作などをしている。
Recipe
材料(4人分)
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なす(大)2個
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じゃがいも2~3個
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大さじ2
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【A:ミートソース】
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牛ひき肉450g
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玉ねぎ1個
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カットトマトの水煮(缶詰)1/2缶(200g)
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小さじ2
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大さじ1
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大さじ1
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1/4カップ
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シナモンパウダー少々
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塩少々
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小さじ1/4
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【B:ベシャメルソース】
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バター50g
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小麦粉50g
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1缶(400g)
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50ml
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1/2カップ
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イタリアンパセリの葉適量
作り方
- なすはへたを取り、斜めに幅6~7㎜に切る。じゃがいもは皮をむき、幅6~7㎜の輪切りにする。天板にオーブン用シートを敷いてなす、じゃがいもを並べ入れる。全体にピーナッツオイルを回しかけ、190℃のオーブンで、約30分焼く。
- ミートソースを作る。玉ねぎはみじん切りにする。フライパンにピーナッツオイルを中火で熱し、玉ねぎ、にんにく、アンチョビーソースを入れて炒める。しんなりとしたらひき肉を加え、ほぐしながら炒める。肉の色が変わったら、トマト、フライドオニオン、シナモン、塩、赤胡椒を加え、ときどき混ぜながらとろりとするまで3~4分炒め煮にする。
- ベシャメルソースを作る。鍋にバターを入れて弱めの中火で溶かし、小麦粉を加えて、粉っぽさがなくなるまで手早く炒める。ココナッツミルクを3~4回に分けて加え、そのつどなめらかになるまで混ぜ合わせる。芝麻醤を加えてなじませるように混ぜ、ピーナッツを入れて混ぜる。
- 高さのある耐熱容器(約20×20㎝)に1のなす、じゃがいもを重ね入れ、2のミートソース、3のベシャメルソースを順に広げ入れる。200℃のオーブンで30~40分、表面が色づいて、ふつふつとするまで焼く。粗熱を取ってから切り分けて器に盛り、イタリアンパセリをのせる。
使用した調味料
MC 完熟赤胡椒(パウダー)袋入
20g
カンボジアの南部カンポットで栽培されたカンポットペパー。赤くなるまで完熟した実を丁寧に収穫・選別した赤胡椒は、フルーティーでやわらかな辛味が特徴です。
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