「シシグ」は、フィリピンのルソン島中部、パンパンガ州発祥の料理。
今はビールによく合うB級グルメとして親しまれていますが、もとは豚の頭部や内臓など、
余すところなく食材を生かす知恵から生まれた、約300年の歴史を持つ伝統的な一品。
メニュー名は、細かく刻むことを意味するイロカノ語の「シシグ」と、
酸っぱくすることを表すタガログ語の「シシガン」に由来するという説があり、
その2つの名のとおり、刻んだ肉を油で炒めてから、酢やしょうゆで味つけをします。
さらに今回はにんにくや豆板醤で味にパンチを出し、マヨネーズの酸味でこくとまろやかさをプラス。
現地では鉄板であつあつで提供し、独特の香ばしさと、コリコリとした食感を楽しみながら、
卵をからめたり、フィリピン原産の柑橘「カラマンシー」を絞って味に変化をつけていただきます。
今回は本場流に、沖縄料理の食材でもある豚の耳(ミミガー)や豚軟骨( ソーキ、パイカ)を使いましたが、
鶏の軟骨などで代用しても。


材料(2人分)
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豚肩ロースかたまり肉200g
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豚バラ軟骨100g
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豚耳(ゆでたもの)80g
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玉ねぎ1/2個(約100g)
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サラダ油大さじ1/2
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【A:調味用】
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大さじ1
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マヨネーズ大さじ1
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小さじ1
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しょうゆ小さじ1
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塩小さじ1/4
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少々
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卵2個
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すだち1個
作り方
- 豚肉、耳、軟骨はそれぞれ1㎝角に切る。玉ねぎは粗いみじん切りにする。
- フライパンにサラダ油を中火で熱し、❶の豚肉類、玉ねぎを入れる。脂が出てくるまで4分ほどしっかりと炒め、〈A〉の材料を加えて、全体にからめるように炒める。
- 鉄板(ステーキ用など)※1枚を中火にかけ、❷の1/2量を広げ入れて、中心をくぼませる。小さめの器に卵1個を割り入れてくぼみに流し入れ、半熟状になるまで火を通す。残りも同様にする。すだちを横半分に切って添え、絞りかけていただく。
※鉄板がなければ、❷でフライパンに入れたまま2か所をくぼませて、卵を流し入れる。

唐辛子の辛味は豆板醬を使うと簡単にプラスできます!
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