フィリピンでは、暑い気候を乗る切りため、また保存性を高めるために、
油を多めに使ったしっかり味の料理が多く作られます。
なかでも、もっともポピュラーで、国民食ともいえるのが「アドボ」。
スペイン植民地時代、先住民族が酢を使って調理する方法が、
酢に漬け込むことを意味するスペイン料理「アドバール」に似ていたことから、
この名がついたといわれています。
フィリピン料理は「リナムナム」という、酸味と甘み、塩味をかけ合わせた複雑な味わいがあるのが特徴。
調味料には、大豆の風味を濃縮した、しょうゆのような調味料「トヨ」を使い、
酢や砂糖などを合わせることで、独特の味を生み出します。
酢の作用でほろほろっと柔らかくなった甘辛味の「アドボ」は、
日本の角煮を思わせる、親しみやすいおいしさが魅力。
現地では主菜として、ごはんと合わせていただきます。


材料(3~4人分)
-
豚バラかたまり肉1本(約500g)
-
鶏もも肉(大)1枚(300~350g)
-
玉ねぎ1/2個
-
【A:漬け汁】
-
酢1・1/2カップ
-
しょうゆ1/2カップ
-
砂糖大さじ1
-
小さじ1/4
-
大さじ2
-
2枚
-
サラダ油大さじ1/2
作り方
- 豚肉は3~4㎝角に切る。鶏肉は6~8等分に切る。玉ねぎは粗いみじん切りにする。
- ボールに〈A〉の材料を入れ、混ぜ合わせる。❶の豚肉、鶏肉を加えて混ぜ、にんにく、ベイリーブスを加えて全体を混ぜる。冷蔵庫に入れ、3~4時間おく。
- 豚肉、鶏肉は汁気をきる(漬け汁はとっておく)。フライパンにサラダ油を強めの中火で熱し、豚肉、鶏肉を並べ入れる。途中返しながら、全体に焼き色がつくまで3~4分焼く(焦げやすいので、様子をみながら火を加減する)。
- ❸を鍋に移して漬け汁を加え、かぶるくらいまで水を注ぎ入れる(約11/2カップ)。強めの中火にかけ、煮立ったら弱めの中火にしてアクを取り除く。玉ねぎを加え、汁気が少し残るくらいまで50分〜1時間煮る(途中、煮汁が少なくなってきたら水適量を加える)。

キザミにんにくは、ペーストよりもにんにくの食感が味わえる便利な調味料!
その他、豆板醬のレシピはこちら!


