
「ピサラディエール」は、南フランス・プロヴァンス地方の町、ニースの郷土料理でおなじみの食事パイ。
玉ねぎはユーラシアを中心に昔から広い地域で親しまれ、味作りのベースに欠かせない野菜のひとつです。
「ピサラ」とは、アンチョビーの塩漬けを作るときに出る水分のことで、
そのために別名「アンチョビーピザ」とも呼ばれます。
練らずにまとめたパイ生地のさっくりとした歯ざわりも心地よく、
あめ色に炒めた玉ねぎのこくのある甘さとアンチョビーの熟成した塩気が絶妙にマッチ。
現地では、ワインと共にアペリティフとして、また軽食としても楽しまれています。



材料(直径約20㎝のもの1台分)
-
【A:生地】
-
薄力粉150g
-
バター75g
-
溶き卵大さじ1
-
牛乳大さじ1
-
【B:フィリング】
-
玉ねぎ1個
-
大さじ1
-
黒オリーブ(種抜き)8個
-
2個(大さじ1)
-
溶き卵1個分※
-
※生地用の大さじ1を除いた残り
作り方
- 生地を作る。バターは1㎝角に切る。ボールに薄力粉を入れてバターを加え、両手の指先でバターをつぶすようにしながら、粉となじませるようにすり混ぜる。バターの粒が細かくなり、粉チーズのようなサラサラの状態になったら溶き卵、牛乳を加え、なじませるように混ぜる。
- ボール状にまとめ、ポリ袋に入れる。袋の上から指で押して直径約25㎝にのばし、15分ほど置いて休ませる。
- フィリングを作る。玉ねぎは縦に薄切りにする。フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、玉ねぎを入れて、色づくまでゆっくりと炒める。アンチョビーソースを加えて混ぜ、バットなどに取り出して冷ます。オリーブは横半分に切る。
- ❷のポリ袋の3辺を切り、上のポリ袋を取り除いてから、生地の表面にオーブンシートをのせる。シートごとひっくり返し、下のポリ袋を取り除く。
- オーブンの天板に生地をシートごとのせる。生地の周囲を1.5㎝ほど立ち上げるようにして、タルト形に整える。さらに立ち上げた部分を両手の親指と人さし指でつまみながらひだを作る。
- 生地のひだの部分に溶き卵を塗る。❸のフィリングを広げ入れてオリーブを散らし、200℃に温めたオーブンで約20分焼く。

アンチョビソースは少量で使いやすい!パスタなどのイタリアンでも大活躍。
詳しくはこちら!

