日本の家庭料理としてもおなじみの「酢豚」は、香ばしく揚げた豚肉と色とりどりの野菜を甘酢あんであえた、
広東の「古老肉(グラオロウ)」という料理がルーツ。
特徴は、パイナップルを加えることで、当時中国に滞在していた欧米人にぜいたく感のある料理を出すため、
高価だったパイナップルを合わせたことに由来します。
甘酸っぱい味わいが料理をさっぱりとさせ、食欲増進にもつながることもあり、今でも定番となっています。
広東料理とは・・・
中国の南側に位置する広東省は、温暖な気候と海・山・川や湖などの自然に恵まれた地形により、
肉・魚・野菜からパイナップルやマンゴーなどの南国のフルーツまで、あらゆる食材や揃います。
また沿岸部には香港・マカオなどの貿易港が点在していたことから西洋の影響も受け、ほかの中国料理に比べると
バリエーションが豊富。そのため「食材広州(食は広州にあり)」と言い伝えられています。
基本的に味付けは砂糖・塩・こしょう・しょうゆなどのシンプルな調味料を使ったものに
「醤(ジャン)」と呼ばれる中国のみそやオイスターソースから、バターやトマトケチャップなどの
西洋の調味料などを合わせた工夫を凝らしたものが多く、見た目の美しさも特徴です。
材料(2人分)
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豚ロースかたまり肉250g
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玉ねぎ1/2個
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ピーマン2個
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赤パプリカ1/2個
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パイナップル100g
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サラダ油適量
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【A:下味】
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大さじ1
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塩少々
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適量
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片栗粉大さじ2
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小麦粉大さじ1
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【B:あん】
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トマトケチャップ大さじ2
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砂糖大さじ1・1/2
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しょうゆ・酢各大さじ1
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大さじ1
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小さじ1
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水1/2カップ
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【C:水溶き片栗粉】
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片栗粉・水各大さじ1
作り方
- 豚肉の下準備
豚肉は1.5㎝角に切る。ボールに入れ、〈A〉の紹興酒、塩、赤胡椒をふってからめてから、片栗粉、小麦粉を加えて全体にまぶす。 - 野菜の下準備
ピーマンは縦半分に切り、赤パプリカとともにへたと種を取って、縦に幅1.5㎝に切る。玉ねぎは縦に幅1.5㎝のくし形に切る。パイナップルは一口大に切る。〈B〉、〈C〉の材料はそれぞれ混ぜ合わせる。 - 野菜を湯通しする
フライパンにたっぷりの湯を沸かし、ピーマン、赤パプリカ、玉ねぎ、パイナップルを入れてさっと湯通しする。ざるに上げ、水気をきる。 - 豚肉を焼く
フライパンの水気を拭き、サラダ油を高さ1㎝くらいまで入れて中温(170~180℃)に熱する。豚肉を入れ、ときどき返しながら2分ほど揚げて取り出し、油をきる。 - 味を付ける
フライパンの油をあけ、ペーパータオルでさっと拭く。〈B〉を入れて中火にかけ、煮立ったら〈C〉をもう一度混ぜてから回し入れ、手早く混ぜてとろみをつける。❸の野菜とパイナップル、❹の豚肉を加えて全体にからめ、サラダ油小さじ2を回し入れて全体にからめる。
ガラスープを使うと、簡単に料理に鶏ガラの旨味を加えることができます。
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