「合菜戴帽(フーツァイダイマオ)」は、北京の家庭料理の定番。
塩味の五目野菜炒めの上に、卵焼きを帽子のようにのせる姿から、「載帽」(帽子をかぶせる)という名がついています。
小麦粉で作った「春餅(チュンピン)」と呼ばれる皮に中国の甘みそ「甜面醤」を塗り、
野菜、卵と、ねぎをのせて、包みながらいただくのがポイント。
野菜のシャキシャキ感と、春餅のモチモチ感のハーモニーが楽しい一品です。
北京料理とは・・・
「北京料理」は、中国王朝の首都として栄えてきた歴史があるため、北京貴族の宮廷料理に加え、
北京市民になじみ深い家庭料理や郷土料理の2つの側面を持っています。
寒さが厳しい地域にあるため、身体を温めるために油、みそ、しょうゆ、にんにくなどを使った濃厚で、
塩味が効いたしっかりとした味付けの料理が多く、北方のため、米や魚よりも麺や餅(ピン)など、
小麦を使った「粉食」、羊や豚などの「獣肉」が多用されることが特徴です。
材料(2人分)
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木くらげ3g
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豚こま切れ肉100g
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にら1/2束
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キャベツ1枚
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にんじん1/4本
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もやし1袋
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長ねぎ10㎝
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卵1個
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強力粉(打ち粉用)適量
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130g
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【A:春餅】
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強力粉75g
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薄力粉75g
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塩少々
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熱湯80ml
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【B:調味用】
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大さじ1
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小さじ1
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塩少々
作り方
- 春餅を作る ①
ボールに〈A〉の強力粉、薄力粉、塩を合わせて入れ、熱湯を注ぎ入れる。菜箸で混ぜ、粉っぽさがなくなったら、なめらかになるまで手でよくこねる。丸くまとめてラップをかけ、30分~1時間おいてやすませる。 - 材料の下準備
木くらげは水に15分ほど浸して戻し、水気をきって細切りにする。豚肉は幅1.5㎝に切る。にらは長さ4㎝に切る。キャベツは幅1㎝に切る。にんじんは細切りにする。もやしはできればひげ根を取る。長ねぎは縦に1本切り込みを入れてしんを取り、水に5分ほどさらして水気をきる。卵はボールに割り入れて溶きほぐす。 - 春餅を作る ②
まな板に打ち粉用の強力粉をふる。❶を12等分にしてそれぞれ丸くまとめ(乾かないようにラップをかけておく)、めん棒で1個ずつ、直径約5㎝にのばす。1枚の表面にごま油を薄く塗り、もう1枚を重ねて2枚一組にし、めん棒でさらに直径12㎝ほどにのばす。残りも同様にする。 - 春餅を作る ③
フライパンを弱火で熱し、❸を1組入れる。薄い焼き色がつくまで両面を2~3分ずつ焼いて取り出し、2枚にはがしてから、ふきんなどをかけておく。残りも同様にする。 - 具材を炒める
フライパンにサラダ油小さじ2を中火で熱し、豚肉を入れてほぐしながら炒める。色が変わったら、木くらげ、キャベツ、にんじん、もやしを加え、炒め合わせる。〈B〉の材料を順に入れて調味し、器に盛る。 - 仕上げ
フライパンをさっと拭き、サラダ油少々を中火で熱する。溶き卵を一気に加え、フライパン全体に広げる。表面が乾いたら、すべらせるようにして❺にかぶせるようにのせ、春餅、長ねぎ、甜面醤を添える。春餅に甜面醤を適宜塗って、野菜、卵、長ねぎをのせ、包みながらいただく。
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