葱油餅(ツォンヨゥピン)は街の屋台などで食べられる、いわば北京のファストフードとして親しまれている一品。
小麦粉の生地に油を塗り、たっぷりのねぎを巻き込んで薄くのばすことでパイのように層になり、
外はサクッと香ばしく、中はもっちりとしているのが特徴です。
屋台などでは大きめに作り、放射状の三角形に切り分けて供され、何もつけうにそのまま手に取って頂きます。
材料はシンプルながら、焼きたてのあつあつのおいしさや香りは極上です。
北京料理とは・・・
「北京料理」は、中国王朝の首都として栄えてきた歴史があるため、北京貴族の宮廷料理に加え、
北京市民になじみ深い家庭料理や郷土料理の2つの側面を持っています。
寒さが厳しい地域にあるため、身体を温めるために油、みそ、しょうゆ、にんにくなどを使った濃厚で、
塩味が効いたしっかりとした味付けの料理が多く、北方のため、米や魚よりも麺や餅(ピン)など、
小麦を使った「粉食」、羊や豚などの「獣肉」が多用されることが特徴です。
材料(2人分)
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強力粉(打ち粉用)適量
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サラダ油適量
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【A:生地】
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強力粉75g
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薄力粉75g
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塩少々
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熱湯80ml
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【B:具用】
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長ねぎ(みじん切り)1/4本分
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ごま油大さじ1
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大さじ1
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完熟赤胡椒(パウダー)(または花椒粉)適量
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塩小さじ1/2
作り方
- 生地を作る
ボールに〈A〉の強力粉、薄力粉、塩を合わせて入れ、熱湯を注ぎ入れる。菜箸で混ぜ、粉っぽさがなくなったら、なめらかになるまで手でよくこねる。丸くまとめてラップをかけ、30分~1時間おいてやすませる。 - 生地を伸ばす
まな板に打ち粉用の強力粉をふる。❶を2等分にし、それぞれ丸くまとめる(乾かないようにラップをかけておく)。生地1つをめん棒で15×40㎝にのばし、表面に〈B〉のごま油、ネギ油各1/2量を塗り広げ、長ねぎ、塩各1/2量を散らして、赤胡椒を多めにふる。 - 渦巻き状に巻く
生地の手前を持ち上げ、向こう側までくるくると巻く。前後にころがしながら棒状にし、中心から右半分は下向きに、左半分は上向きにS字になるように渦巻き状に巻く。上下を折って重ね、上から押さえて密着させてから、めん棒で直径14cmほどにのばす。もう1つも同様にする。 - 焼く
フライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、❸を1枚入れる。弱めの中火にしてふたをし、こんがりとするまで、両面を5~6分ずつ焼いて取り出す。サラダ油油適宜をたし、もう1枚も同様に焼く。
ネギ油を使うと、ネギの風味が増してツォンヨゥピンがより本格的な味に!
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