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口尾 麻美Asami Kuchio
料理研究家。世界の料理をテーマに、旅先で出会った味からヒントを得たレシピを
各種メディアで発信。
【著書】
『まだ知らない台湾ローカル旅とレシピ』
『はじめまして 電鍋レシピ 台湾からきた万能電気釜でつくる おいしい料理と旅の話。』
など多数。

地域の身近なファミリーレストラン、通称「ファミレス」。
日本から近い香港にも、じつは「茶餐廳(チャーチャンテーン)」という、ファミレス的な存在のお店があるんです。
喫茶店と大衆食堂が合体したような飲食店で、どことなく懐かしい佇まい。
朝早くから夜遅くまで営業していて、値段が安くてメニューも豊富なためか幅広い世代が利用し、
香港の人の暮らしに深く浸透しています。
この茶餐廳には、中華風にアレンジした「香港式ボルシチ」や目玉焼きがのった定番朝食「マカロニスープ」など、
香港独特のユニークなご当地グルメがいろいろ。
「シンガポールビーフン」もそのひとつで、シンガポールと名がつくものの、香港にしかない料理です。
一説によると、異国情緒のあるカレー粉を使う料理に「シンガポール」という名前がつけられることがあるそう。
日本でたとえるならば、ナポリにはないのに「ナポリタン」みたいなものでしょうか。
そんなシンガポールビーフンは、戻したビーフンを焼きそば感覚で具と炒め合わせるだけなので、
おうちでも気軽につくれます。
野菜は冷蔵庫にあるものでアレンジしてOK。
豚肉の代わりに市販のチャーシューを刻んで入れると香港っぽく仕上がり、
冷凍シーフードミックスやアサリなどの魚介を加えてもおいしいですよ。
また、ビーフンは調味料とたっぷりの水で蒸すように炒めれば、味むらが防げてダマになることもありません。
オイスターソースのうま味をベースにしたカレー味の焼きビーフンは、現地の人だけでなく日本人も好きな味。
ビーフン料理になじみがない人も、ぜひ挑戦してみてください!

『ESSE2月号』掲載
撮影/柳原久子 イラスト/森 千章 取材・文/城石眞紀子 デザイン/宮島信太郎(SHIRT)



材料(4人分)
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1袋(150g)
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豚バラ薄切り肉150g
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むきエビ80g
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塩、コショウ各少し
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サラダ油適量
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卵2個
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ショウガ1かけ
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ニンジン1/4本
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パプリカ(赤)1/2個
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万能ネギ6本
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モヤシ1/2袋
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ゴマ油小さじ2
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【A】
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水1&1/2カップ
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カレー粉、化学調味料無添加オイスターソース各大さじ1
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塩小さじ1
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コショウ(白)適量
作り方
- ビーフンは水で戻し、水気をきって長さを半分に切る。豚肉は1㎝幅に切る。エビは背ワタを除いて塩、コショウをふり、サラダ油少しでさっと炒める。卵は溶きほぐし、サラダ油少しをひいて薄焼き卵を2枚つくり、1㎝幅の錦糸卵にする。ショウガ、ニンジンは千切り、パプリカはヘタと種を除いて細切り、万能ネギは4㎝長さに切る。モヤシはひげ根を除く。
- 大きめのフライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、❶のショウガを炒める。香りが立ったら❶の豚肉を炒め、肉の色が変わったら❶のビーフン、〈A〉を加え、フタをして強火で3分ほど蒸し炒めにする。
- フタを取って全体を混ぜ合わせ、水分がなくなったら❶のニンジン、パプリカ、モヤシ、万能ネギを入れて炒める。野菜がしんなりしたら❶のエビ、錦糸卵を加え混ぜ、ゴマ油を回しかける。

ビーフンはゆでずに水で戻せば、炒めているうちにボロボロに切れてしまう失敗がない。
しんなりするまで10分ほど戻せばOK

使った調味料はこれ

