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シンガポールの「バクテー」

八角が香るあっさり味
が魅力!

口尾 麻美

口尾 麻美Asami Kuchio

料理研究家。世界の料理をテーマに、旅先で出会った味からヒントを得たレシピを
各種メディアで発信。
【著書】
『まだ知らない台湾ローカル旅とレシピ』
『はじめまして 電鍋レシピ 台湾からきた万能電気釜でつくる おいしい料理と旅の話。』
など多数。

旅先でのお楽しみといえば、ご当地グルメ。多民族国家のシンガポールは中華、マレー、インド系など
多彩な食文化を誇り、それらをミックスさせた独自のローカルフードを育んできました。

そんなバラエティ豊かな食が味わえる場所が、「ホーカー」と呼ばれる屋台が集まったフードコート、「ホーカーズ」です。

私も、現地のホーカーズではいろいろ食べました。中華麺とビーフンの2種類を混ぜた海鮮焼きそば「ホッケンミー」、
串焼きの「サテ」、骨つき豚の煮込み料理「バクテー」等々。
どれも安くておいしいものばかり。

じつは、日本で食べたスープの色が黒っぽい「黒バクテー」はあまり好きではなかったのですが、
シンガポールのバクテーはスープが澄んだ「白バクテー」で、ホロホロになったお肉とあっさりなのにコク深く、
八角が香るスープが絶品!
その味が食べたくて再現したレシピは、いまではわが家の定番になっています。

体が温まり、風邪予防にもぴったり! 体が温まり、風邪予防にもぴったり!

そんなシンガポール風のバクテーは、材料もつくり方もいたってシンプル。
ポイントは、豚スペアリブは下ゆでして余分な脂を落としておくこと。また、途中で火を止めて休けいを入れつつ煮ることも大切。
一度煮てから間をおいて再び煮ることで、肉にしっかり味が入り、やわらかく仕上がるんですよ。

現地では、これを中華揚げパンや高菜漬けのような漬物、ご飯と一緒に食べるのが一般的。
そのまま食べてもいいけれど、お肉に砂糖しょうゆをかけて食べると、さらにご飯がすすみます。

スパイスに使用した八角には体を温める作用もあるので、これからの寒い季節や風邪予防にも
おすすめの一品です。

『ESSE12月号』掲載 
撮影/柳原久子 イラスト/森 千章 取材・文/城石眞紀子 デザイン/宮島信太郎(SHIRT)

材料(2人分)

  • 豚スペアリブ
    400~500g
  • ニンニク
    1個
  • 5~6カップ
  • ショウガ(薄切り)
    4~5枚
  • 【A】
  • 1個
  • 白コショウ(ホール)
    大さじ1
  • 黒コショウ(ホール)
    大さじ1/2
  • 【B】
  • しょうゆ
    大さじ1/2
  • 小さじ1
  • 砂糖
    小さじ1/2

作り方

  • スペアリブはたっぷりの熱湯に入れ、再び沸騰したらザルに上げて流水で洗い、水気をふく。
  • ニンニクはひとかけずつにばらす。フライパンに油をひかずに弱火で熱し、ニンニクを皮ごと入れ、表面が茶色くなるまでからいりする。
  • 鍋にと分量の水、ショウガを入れ、〈A〉を加えて強火にかける。煮立ったら弱火にし、30分煮て火を止め、15~30分そのままおく。再び弱火にかけて30分ほど煮て、〈B〉で味をととのえる。器に盛り、好みで砂糖しょうゆ(分量外・上コラムのイラスト参照)を添え、肉にかけていただく。

八角とコショウを効かせるのがシンガポール風。スパイス効果で香りよく仕上がり、
味に深みも出る

使った調味料はこれ

八角

八角

アジアン料理に欠かせない、甘く華やかな香りが特徴の香辛料。肉の臭み消しにも効果的で、煮豚や豚の角煮をつくる際に使うと、お店のような本格味に!

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